こんにちは 吉田 健と申します。
このチャンネルでは、組織・ヒトの変化・成長を通して、理念を実現、あなたの会社、あなた自身が世の中に花を咲かせ続けていくためのヒントとなる情報を配信しています。
今日のテーマは、「ゆっくり、いそげば、いいことがある」というテーマです。
私の住んでいる東京都小金井市に隣接する国分寺にあるクルミドカフェのことが書かれている書籍が目に留まり、これからの時代の経営を考えていくヒントになるのでは?と感じたところがあったので、シェアさせていただければと思い、取り上げてみました。
今日の結論はこの2つです。
1.自分にとっての大事な人の利益も、自分の利益
2.自分の目的のために目の前の人を支援(ギブ)するために力を尽くす
この2つについて、サムネイルの書籍の内容をもとに、解説していきます。
1.自分にとっての大事な人の利益も、自分の利益
通常、ビジネスにおける成果は、「成果=利益÷(投下資本×時間)」の数式で測られます。
できるだけ多くの利益を、できるだけ少ない資本とできるだけ短い時間で達成することを目指すビジネスの世界において、生産性を高めるための知恵や工夫は、人の可能性を引き出してくれるだろうし、利益があるからこそ、次の投資が可能になります。
一方で、この数式の使い方を、2つの点で変えていってはどうだろうか?ということが著者の主張となります。
1点目、分子の「利益」の定義を変える
お金での利益だけではなく、自分にとっての大事な人の利益も、自分の利益と捉える考え方です。
2点目 分母(投下資本×時間)の最大化を目的にする
ビジネスにおいて時間は敵とみなされるが、逆にかけるべき時間をちゃんとかけ、かけるべき手間ひまを惜しまず、いい仕事をする。
つまり「贈る」ことを目指し、その仕事を特定多数の相手に丁寧に送り届けて、時間をかけて相手との関係を育てていくと、分子は目的ではなく、結果となり、自分の仕事が受け手にとっての価値になれば、受け手からもギブを返してもらえるはずという考え方です。
実際にこの2つの考え方に基づいて、運営をされてきたエピソードです。
クルミドコーヒーは開店当初は18時以降の集客が思わしくなく、それがお店全体の赤字の大きな原因となっていたそうですが、それでも、営業時間を短縮することはなかったそうです。
それは、西国分寺に「夜にお茶する文化」をつくりたいという想いがあったからで、だからこそ毎晩、ガラガラのお店を開け続けたそうです。
利益が出ないなりに、空間演出やメニューを見直し、ときにはイベントを開催したりもして、「クルミドコーヒーでの夜」を提案し続けた結果、やがて、夜の時間を好んで訪ねてくれるお客さんが現れるようになり、7年たった今では、夜の営業が収支にも貢献してくれているそうです。
著者にとって、大事な人は、「地元、西国分寺の人たち」であり、その人たちが「お茶してほっこりしてくつろげる」ことも利益と捉えて、楽しい空間を大事な人に贈り続けることを通して、ギブを返してもらえたということだと思います。
「あなたにとっての利益は何か?」を見つめなおすことも、今後の事業運営におけるキークエスチョンだと感じました。
2.自分の目的のために目の前の人を支援(ギブ)するために力を尽くす
著者はこのように主張しています。
世の中の価値はお金/金銭的な価値だけではないため、社会の豊かさはもはやGDPの大きさだけでは測れない。
ならば、お金のための経済をやめ、お金以外の価値に目を向ける。一つ一つの仕事に、時間と手間をちゃんとかける。自分の目的のために目の前の人を利用(テイク)するのではなく、支援(ギブ)するために力を尽くす。
そうしたやり方は、遠回りのようでいて実はGDPさえ成長させていくのではないか――
今後、少子高齢化社会になっていく中で、社会の豊かさの定義は変わってきていると個人的にも思います。では、社会がどういう状況なら、豊かだといえるのか? あくまでも個人的な見解にはなりますが、「相互扶助により、物心がバランスよく満たされて、よりよく生きやすい社会」ではと思います。
従って、自分以外の人を利用するという発想ではなく、支援するという発想は大事だと思いますし、この発想のもとに、これからの組織・チームは変化・成長していくものと感じました。
本日のまとめです。以下の2つの考え方を取り入れることで、目の前の人との向き合い方が変わり、組織・ヒトの変化・成長に繋がる可能性が高まります。
1.自分にとっての大事な人の利益も、自分の利益
2.自分の目的のために目の前の人を支援(ギブ)するために力を尽くす
ということで、本日の動画は以上となります。
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