偉大な組織の最小抵抗経路 リーダーのための組織デザイン法則

2021年11月5日金曜日

リーダー 組織

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今日は、11月5日 金曜日 おだやかで気持ちのいい天気です。昨日のYahooニュースでマイナースポーツに市場価値を生み出すモデルに 武井壮さんの挑戦という記事が掲載されていました。意図して目指していたわけではないが、フェンシングというスポーツを拡げていくために、ご自身が先頭にたってチャレンジしていくという心意気が素晴らしいと感じました。


HRディレクションチャンネルでは、組織・ヒトの変化・成長を応援するために、そのヒントになる情報を配信しています。もし、いいなと思ったらチャンネル登録いただけると、嬉しいです。


それでは、今日の本題です。経営者であるあなたは、こんなことで悩んでいませんか?


・いろんな施策を実施しても、結局長続きしない

・リーダーシップを遺憾なく発揮できていない・・・


もし、このような悩みがあるとすると、その原因は組織の構造にあるかもしれません。


今日は、組織構造を見直すことで、これらの悩みを解決するヒントを書籍の内容をもとにお伝えできればと思います。最後までお付き合いいたただけると嬉しく思います。


書籍では、最小抵抗経路(最も抵抗の少ない道)の基本原理となる三つの洞察があるそうです。


・エネルギーは、最小抵抗経路に沿って進む。

・根底にある構造が、最小抵抗経路を決める。

・私たちは、新しい構造を創り出すことによって、最小抵抗経路を決められる。


このことから、組織の構造を変えれば、最小抵抗経路も変わり、組織を真に変革することができるそうです。


では、どのように組織の構造を変えていけばいいのか?


組織をリデザインする上で最も重要な緊張は、私たちの望むものと持っているもの、創り出したい状態と実際の状態の差であり、これを緊張構造といいます。


そして、組織が前進する緊張構造を創り出すためには、個別の目標よりも上位の成果目標を定義しなければいけないです。


そのうえで、全ての下位の目標によって上位の成果目標が支えられているようなデザインが求められます。


こうした目標間のつながりが、組織が前進するための最小抵抗経路を形成、こうして、組織を緊張構造が支配するとき、組織は前進することに繋がります。


ところが、多くの企業では、成功による成果は失われるという揺り戻しを定期的に繰り返しています。


例えば、コスト削減から積極投資へ変革しても、またコスト削減へと戻っていく。

このように、揺り戻しパターンを通して、企業は多くを浪費してしまう。


こうなってしまう理由は、根底にある構造が葛藤構造となっているからだそうです。


葛藤構造とは、二つの競合する目標を巡って二つの緊張解消システムが存在することで、事態は複雑化する構造のことです。


例えば、空腹が支配的な緊張となれば、それを解消するために食べることになります。

すると体重が増えるため、ダイエットのために食べる量を減らしたり、食事を抜いたりします。


体重は減るが、今度は身体が栄養を欲する。

そのため、食欲が増大し、再び空腹の緊張が支配的になる。


このとき、緊張解消のための最小抵抗経路は、食べるという行動とダイエットという行動との間で、「支配のシフト」を繰り返しています。これが揺り戻しパターンです。


組織は必ず最小抵抗経路を進み、根底にある構造が最小抵抗経路を決定しています。


したがって、論理的に問うべき問いは、「構造は何を求めているか」ですが、たいていの人は、葛藤構造を問題とみなして解決しようとします。


しかし、葛藤構造は解決すべき問題ではなく、構造が不適切なとき、それを直すのではなく、リデザインして、基本的な前提を一から再考する必要があります。


では、どのように葛藤構造をリデザインすればよいのでしょうか?


葛藤構造でジレンマが生じるとき、経営陣はより重要な目標を選択しなければいけないです。


変革と継続性によって葛藤構造が生じているならば、変革が継続性よりも重要、または、継続性が変革よりも重要というように、重要性の階層を構築していきます。


もし、変革を上位目標とするなら、変革の成功を目標とした緊張構造が成立します。

どれだけ強く変革を望むかによって、どのくらいの断絶を受け入れるのか、スピーディな変革が必要なのか?といったことが決まってきます。


このように、どちらか一方を支配的な価値として選択することで、階層ができ、主たる目標が定まり、主たる目標が中心点となり、他の目標が支える構造を形成していきます。


葛藤構造を緊張構造に変えるということは、より重要な目的の定義であり、システムの中で競合する目標を再編成することです。


葛藤構造では、目標を達成したときに緊張が高まるため、最大の不均衡状態が生じます。

不均衡は均衡に戻ろうとするために、揺り戻しが生じ、成功が長続きしないです。


一方、階層化された緊張構造においては、目標達成は緊張の解消であり、そのため、完全な均衡状態が実現していきます。


緊張構造を成立させる本質的要素は、「リアリティの客観視」と「ビジョン」です。

ビジョンを欠いた組織は問題解決に走り、揺り戻しに陥るそうです。


前進する組織は、明確な志と価値を持ち、それらに忠実な行動をとっています。

そして、志が同じ者同士で集まれば、魔法のような相乗効果が生み出されます。


偉大な組織を構築した人々の多くは、本能的・直観的に組織構造の法則を理解していて

最上層部のリーダーシップこそが、組織の成否のカギを握ります。


現在、多くの組織はリーダーシップの機能不全に陥っています。


なぜなら、昨今では、株主価値を高めるためのコストカットや、短期的な利益を最大化させる経営が重視されており、。これが葛藤構造を招く原因となるからです。


優れたリーダーとは、長期的な目で、利益と投資、作業量と生産能力のバランスをとり、

ビジョンを現実化させるために複数の矛盾を乗り越えようとすることで、緊張構造の共有を生み出す、強靭な人格を備えた人のことをさすそうです。


当事務所では、組織構造について悩んでいる経営者さまを、コーチング コンサルティングでサポートさせていただいています。初回相談は無料ですので、もし、ご興味ある方は概要欄のリンクからお申し込みくださいませ。


ということで、今日の動画は以上となります。皆さんの日常を変えるヒントになったのであれば、チャンネル登録いただけると嬉しく思います。


今日も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

それではまた~


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