ファクトフルネスについて考えてみた

2021年8月23日月曜日

スキル 思考

t f B! P L

今日のテーマはファクトフルネスです。


本のボリュームが大きいということもあり、今日はネガティブな本能を抑えるということに内容を絞って、そこから考えていこうと思います。


こちらの書籍に書かれているところによりますと


人は、「世界はどんどん悪くなっている」といった思い込みから、なかなか抜け出せず、その原因は、私たちのネガティブ本能にあるそうです。 


なぜ、このような状態になっているかというと、メディアや活動家は、人々のネガティブ本能に訴えかけて利益を得ようとするということで、良い変化がなかなか耳に入ってこないということからであり、そうならないようにするためには、頭の中で、「悪い」と「良くなっている」という、二つの考え方を同時に持つように心がけて、良い変化の情報を自分たちで探すことが、大事だという風に書かれていました。


この話と普段の日常の仕事と結びつけて考えていきたいと思います。


まず、私自身の過去の話で恐縮ですが、賃金に関して、統計の数字と、自社の実際の状況を比較したことがあり、その結果に大きなギャップがあったことを、この統計の数字自体が、信じがたい・・・ あるいは、世間相場と比較して、自社は低い・・・と感じた記憶が蘇ってきました。 


従って、統計と自社との比較で捉えた時に、いい感触がないと、統計なんて当てにならないというところからも、ネガティブに捉えてしまうのでは?と思いました。


こういった書籍に書かれていたようなネガティブな思い込みも、ファクトフルネスを妨げる要因だと感じました。


次に、客観的にファクト、事実を正しく捉えてそれを踏まえて、改善対応をしていくということが、いろんな問題を解決していく上で、非常に大切なプロセスかと思います。


この、現状把握ですが、分野や内容にもよると思いますが


・現状を把握をするために、それなりに時間と労力をかけなければいけない

・現状を把握するために、時間を割けない 

・現状を把握するのに、そもそもどうすればいいのかが分からない


といったことで、できていないのでは?と ご相談でお話を伺わせていただいた際に感じることが時折あります。


こういったことが原因で、ファクトフルネスになかなか積極的になれないということが考えられると思います。


最後に、私自身も改めて、国の統計情報を見てみようと思い、アクセスしてみました。 条件抽出ができたり、便利機能もあり、利用しやすくなっているとは感じたのですが、この情報を何のために、どうやってみていけばいいのか?というところが、 思い描けなかった・・・という感じでした。 


事実に基づいて、様々なことを改善・検討していくということの重要性は、理解しているつもりですが、 実際のところ、必要な情報がどこにあるのか?ということだったり、その必要な情報を見た時に、それをどのように解釈して、活かしていくのかというところがわかっていないということを、感じました。 


このことから、必要な情報を得るためのノウハウがないこともファクトフルネスになれない理由の1つだと考えられます。


これらのことを踏まえて、日常の仕事においてファクトフルネスを推進するためには


・ネガティブな思い込みをしないように、活用の目的を明確にして周知徹底

・現状を的確にかつ迅速に把握するしくみづくり

・必要な情報を得るためのノウハウを確立


といった取り組みが必要だと考えます。


今日はファクトフルネスについて考えてみました。少しでも日常を改善するヒントになれば嬉しいです。最後まで聞いていただき、ありがとうございました。

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