プロセスエコノミーについて考えてみた。
今日はこちらの書籍に書かれてあるプロセスエコノミーについて考えていきたいと思います。
プロセスエコノミーの説明の前に、アウトプットエコノミーについて説明いたします。
これは、アウトプットに対して課金をしていく、つまり 音楽・映画・料理などいろんなアウトプットあるかと思いますけども、出来上がったものを売るということで、一般的な商売のやり方のことを、アウトプットエコノミーとこの本では定義付けをしています。
その中で大事になってくるのが製品の品質や流通、マーケティングなどです。
今日のテーマのプロセスエコノミーは、このアウトプットエコノミーとは逆の考え方で、
例えば、洋服のプロの方にお話を聞くと、「ユニクロの3990円のジーンズとリーバイスの1万円を超えるジーンズに差はない」というように、現代はアウトプットで差別化がしづらくなってきており、どこで差別化ポイント見出していくかというと、プロセスにしかなく、かつこのプロセスに価値を持たせて、課金をしていくのが、プロセスエコノミーの考え方になります。
このプロセス自体は、今まで注目されてなかったかというとそんなことはないと私は思っています。
なぜかと言うと、B to Cのビジネスだとプロセスになかなか注目がいきにくいのでは?と感じますが、 B to B のビジネスにおいては、私が過去勤務していた電子部品メーカーの時の話ですが、商品サービスを購入するとなった時に品質が良いということは当たり前なんですけども、その商品サービスがどういうプロセスで作られているかを確認するために、お客様が、よく工場見学に訪れていたという記憶があります。
では、このお客様も着目してくれていたプロセスに価値を持たせるようにしていくためには何が必要でしょうか?
私個人としては、「商品・サービスの内容」と「質の高さ」がカギだと考えます。
まず、内容についてですが、通常商品・サービスを購入する動機は
・得たい感情を得られる(楽しい、心地いい等)
・不安、不便を解消する
かと思います。得たい感情を得られる商品・サービスに関しては、どういう風に作られているのだろうか?という関心が高くなりやすいと思います。
一方、不安・不便を解消するために欲しいという性質のものに関しては、不安・不便が解消さえしてくれればいいので、プロセスの方にはなかなか関心がいきにくいのではないかと思います。例えば、洗剤、シャンプーなどの日用品などに関してはプロセスに関心を持ちにくいのでは?と感じています。
従って、内容の観点でいくと、顧客が欲しいと感じる商品・サービスのほうがプロセスに関心がいきやすいと考えます。
もうひとつの質の高さについては、これは、どの商品サービスにも言えることになりますが、商品・サービスの質が高ければ高いほど、その商品サービスがどういう過程で作られているのか?ということに関心がいきやすくなると思います。
というのは、質が低い商品・サービスには、誰も関心を持たないからです。
従って、大前提として商品・サービスのクオリティが高いことは、非常に大事だと考えます。
つまり、顧客が「楽しい」、「心地良い」といった感情が得られる商品サービスで、その商品サービスのクオリティが高ければ、プロセスエコノミーの恩恵を受けやすいのではないかと思います。
一方で、顧客の不安や不便を解消する商品・サービスで、その商品サービスのクオリティが高い場合は、プロセスエコノミーの恩恵を受けられるのか?について考えていきたいと思います。
ここも大きく二つに分けて考えてみます。
顧客の不安や不便を解消した結果、「楽しい」、「心地いい」といった感情が得られるのであれば、プロセスの方に関心がいきやすくなり、プロセスエコノミーの恩恵を受けやすくなると思います。
一方で、顧客の不安や不便を淡々と解消するいうことで、とまってしまうとプロセスエコノミーの恩恵を受けるのは難しいと思います。なぜなら、結果を出すことが全てであり、それ以上のことに関心が向きにくいからです。
従って、顧客の不安や不便を解消するだけの商品・サービスから顧客の不安や不便を解消するだけでなく、「楽しい」・「心地いい」といった感情を提供できる商品・サービスへ進化できれば、プロセスエコノミーの恩恵を受けやすくなると思います。
まとめると、今後、プロセスエコノミーの恩恵を受けるためには
・顧客に「楽しい」「心地いい」といった感情を提供できる商品サービスへ進化させる
・商品サービスのクオリティを高めていく
この2点を、継続して試行錯誤しながら実現していくことが必要不可欠だと考えます。
日常を変えるヒントとして、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです。
最後まで聞いてくれてありがとうございました。