ポジティブデビアンスで問題解決

2021年12月8日水曜日

スキル

t f B! P L


こんにちは 吉田 健と申します。このチャンネルでは、組織・ヒトの変化・成長を通して、理念を実現していくためのヒントとなる情報を配信しています。

今日は、あいにくの雨なので、事務所から配信しています、ということで、久しぶりに背景がこんな感じです(笑)

今日のテーマは、「ポジティブデビアンスで問題解決」というテーマです。

ポジティブデビアンスは、失敗ではなく、成功した例外すなわちポジティブな逸脱者に焦点を合わせる問題解決のアプローチで、複雑で、改善の道筋が見えない課題解決に有効です。

なぜなら、ポジティブデビアンスでは、問題の解決策は既に存在しており、一部の人については他の人と同じ制約や障害に直面しているにも関わらず、成功していることが、組織・チーム内で見える化されるからです。そして、その解決策が、組織・チーム内で発見されることで、継続的な改善につながる可能性があります。

これだけだと、イメージがわきにくいと思いますので、サムネイルの書籍に記載されていた事例をご紹介したいと思います。

ボリビアの高原地帯で、重度の成長障害に苦しむ子どもたちの状況を改善するプロジェクトです。

事前調査では各家庭がほぼ同じものを子どもに食べさせていることがわかっていたが、同様に貧しい状況でありながら、正常な身長の子どもがいる家庭があったそうです。

なぜ、こうした違いが生まれるのでしょうか? じっくりその家庭を観察したところ、具材は同じでも、母親のスープの注ぎ方が違うことがわかったそうです。

伝統的な家庭では、釜の底にあるスープの具材は、労働に従事する大人のためにとっておかれていたのに対し、「ポジティブな逸脱者」である家庭の母親は、釜の底のほうからスープを掬い、具材が子ども用のカップにたくさん入るようにしていたそうです。

この発見から、同様にポジティブデビアンスである家庭でも同じスープの掬い方をしているということが判明、これが住民のマインドを変えることとなったそうです。

このように、ポジティブデビアンスのアプローチは、問題が解決不可能で、いままでの解決法が通用しなくなっている場合に有効です。

そして、解決策を組織・チーム内で発見されることで、継続的な改善に向けて、マインドが変わることに繋がることから、日常の課題解決においても、有効なアプローチの1つだと思います。

ということで、本日の動画は以上となります。ご覧になっていただいて、もし、いいなと感じたら、チャンネル登録を、是非よろしくお願いいたします。

あなたの組織・チームの変化・成長を通して、日常を変え、成果が変わることを、心から応援しています。

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それではまた~

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